Tx5.1 ベータ版のアップロード

昨年販売いたしましたTPiCS-X Ver5.0ですが、一部の既存機能を大幅に拡張したため、インターフェイスはそのままで、Ver5.1としてリリースすることになりました。それに先立ちTPiCS-X Ver5.1のベータ版をアップロードしました。

 

「TPiCS-X Ver5.1」では、昨今の製造業が直面している原材料価格の高騰による、取引先との価格交渉や納期交渉を素早くスムーズに支援する機能として、仕入れ先への見積依頼機能と、得意先への見積書作成機能を大幅に機能拡張しております。

また、日別の生産計画を週・旬・月単位で数量や時間、金額ベースで合計表示して、将来の見通しを可視化することができる生産計画ピボットテーブルの新機能を追加しております。

 

新機能・拡張機能

 TPiCS-X 5.1では、新たに下記の機能拡張と新機能追加が行われます。

(各新機能は現在開発中のため、機能の一部がまだ実装されていないことがあります)

 

 

1.見積書発行機能:[営業業務]-[製品見積]

得意先への見積書を一品生産品や試作品だけでなく、量産品も作成できるようにしました。

プロジェクト計画、マスター、過去見積を元に、製品見積データと見積算出データ(見積明細)を作成します。

原価ベースの算出データを参考にして見積金額調整を行った後、見積反映処理で算出データから集計した合計見積金額が製品見積データにセットされます。
見積書を印刷すると履歴データ(製品見積履歴、見積算出履歴)が作成され、過去の見積データとして保持されます。

今後、製品見積データから受注データを作成できるようにする予定です。

 

2.見積依頼機能:[資材業務]-[見積依頼]

仕入れ先への見積依頼を計画明細データやプロジェクト計画データから作成するだけではなく、マスター(アイテムマスター、単価マスター)からも作成できるようにしました。従来の絞込みしながらステータスを更新する方式ではなく、回答入力や処理ボタン、印刷によってステータスを更新して、計画明細データやマスターに回答を反映します。

また、異なる仕入れ先に相見積もりした場合は、その複数の回答から単価が最安、または納期が最短の回答を自動採用することができます。

その他、発注リードタイム(伝票発行期間)の回答依頼や、社内の生産場所に対しても作業時間などを見積依頼して、マスターに回答を反映できるようにしています。

 

3.生産計画表の集計機能:[計画業務]-[生産計画ピボットテーブル]

ピボットテーブルで日別の生産計画を週・旬・月単位の数量や時間、金額ベースで集計して合計することや、サイドパネルの[グラフ表示]で集計した値からグラフ表示できるようにしました。

初期表示は生産計画表ベースの集計ですが、受注データや出荷実績データ、実績データや引落実績データなどを元に、項目や集計項目(データ項目)を自由に変更して、ピボットテーブル集計が行えます。

 

4.ガントチャートの同時実行:[計画業務]-[部門別ガントチャート]、[製番明細ガントチャート]

ガントチャートでの計画調整を複数のクライアントで同時に実行できるようにしました。

計画調整によって計画を変更するとユーザー毎に変更データが作成され、他のユーザーはその計画を変更しないようにガードします。変更データはサイドパネルの[変更中の計画]で確認できます。
なお、反映やキャンセル、集計によって変更データがクリアされます。

 

5.計画明細の合算、分割機能:[計画業務]-[計画明細データ手入力]

作成された計画明細を[合算]ボタンで合算、[分割]ボタンで分割する機能です。

合算する場合、合算後の数量と作業時間や金額を確認しながら計画を合算できます。

分割の機能は、インターフェースの刷新を行い比率での分割や件数での分割ができるようになります。

 

6.ロット名の自動付番機能:[設定]-[生産業務]-[実績入力の設定]-[処理方法設定]の「ロット名パターン」設定

履歴管理アイテムの実績登録で、ロット名に日付や連番など任意の項目を自動セットする設定を追加しました。

この設定で日付や連番といったパターンを定義し、アイテム基本マスターの「ロット名必須」を“必須(自動セット)”、アイテム詳細マスターの「ロット名パターン」に定義したパターンを使用すると、実績入力時に指定したパターンのロット名が自動セットされるようになります。

 

インストール方法・動作環境

 ①インストーラーからVer5.1ベータ版をインストールしてください。

・Ver5.0がインストールされていても上書きインストールされることはなく、Ver5.1で独立してインストールできます。

・Ver5.1ベータ版の動作環境はVer5.0と同じです。

②TxDBTool51.exeを起動し、データベース設定、テーブル作成をご確認ください。

※Ver5.1ベータ版の対応データベースはSQL Serverのみです。 Oracle対応は順次行います。