出荷した製品ロット名から製造の組立、加工の実績をたどり、調達原材料や部品のロット名を追跡することができるオプションです。 製品から原材料の追跡だけではなく、問題の見つかった原材料のロット名から、出荷先の追跡も可能です。 ISO9000、PL法、薬事法等で必要なロットトレーサビリティに対応できます。また、原材料や仕掛品在庫の使用期限の管理をすることもできます。
原材料の受入れ処理時、必要(設定)に応じ 原材料のロット番号を入力します。(必須指定可)社内加工の実績を入力する時、社内ロット番号の登録と、使用した原材料のロット番号の結びつけができます。
使用原材料の中に履歴管理が必要なものがあると、まず、TPiCSが自動的に「先入れ先出し」で引き当てます。その後自動的に引当てた内容を確認する窓が開き、必要に応じ訂正し登録することができます。一つの製品あるいは工程は、複数のロットの原材料を使用することができ、一つの原材料は複数の製品あるいは工程に使用される処理ができます。すなわち多対多の関係を処理できます。原材料入荷後、一部の払出しや、倉庫へ戻すなど、工場内の移動も全て管理できます。使用した原材料の購入価格や、作業したときの作業者や作業時間が分かるので、「ロット別原価」フォームで、各生産ロットのそれぞれの正味原価が分かります。「使用期限管理」が必要な原材料、仕掛かりは、使用期限が近づいた物の一覧表を印刷し、一括廃棄処理することができます。製品の完成後や、中間品、使用原料の入庫後の使用期限を加味した所要量計算をすることができます。作業伝票で「使用する原材料」を指示することができます。指示された原材料は仮引当てされ、親の完成実績入力で、自動的に引落しされます。途中修正することもできます。
・現場の作業長さん 班長さん あるいは 出荷場の担当者の画面の中に、今日、明日の仕事が一覧表示されます。(2~3日分の仕事に限定するのが大事な所です)
・事務所が計画を変更すると 瞬時に全員の画面に反映され、その中で必要部品が揃っていないものや 前工程が終了していないものと、いつでも着手できるものが一目でわかるよう表示されます。 優先順位は納期に関係なく、やってほしい順にドラッグする事で並べ替えできるので、まだ着手可になっていない場合は『前工程』ボタンで材料や前工程の裏付けを確認し、伝言に書き込むことで作業者はどれを優先すればよいか判ります。 着手不可のデータで 『前工程』ボタンを押すと、どの工程、何の子部品が不足しているか、及び その計画がどうなっているかが 窓の中に表示されます。所要量計算した結果とは別に、毎日の生産レベル(ノルマ)を明示することが出来ます。これにより、生産計画の平準化の要求レベルを押さえることが出来ます。その画面から次にする仕事を決め、『着手』ボタンを押します。完了したら、『登録』ボタンを押すと、実績登録が出来ます。『着手』ボタンを押すと次工程から、前工程は何時に着手したかまでわかります。実績登録をすると、計画指示の画面から消えます。 逆に 実績登録をしないと、画面から消えません。やらなければならない仕事を表示するとき作業内容や作業方法により色分け出来るので、似た色の仕事を選ぶなどして、段取りなどを考慮した効率的な仕事の順番を考えることが出来ます。着手信号機の画面で実績登録をすると、同時に事務所のTPiCSの在庫数量等に反映されます。前工程で入力した実績は、すぐ 次工程の着手信号機画面に反映され,画面の赤色表示がなくなります。夕方、誰の手も煩わすことなく、事務所のパソコンで 本日の日報や、残リストが出せます。 着手信号機オプションは、この様な表面に現れるニーズにそのまま応えるのではなく、その背後にある問題を解決する、あるいは その問題に至るまでのゴチャゴチャを取り除き、“土壌改良”的に、真の“管理”を行うことを目的とし、実績収集のために、現場が実績を入れるのではなく、現場が正しい判断をできるようにする為のシステムです。
アイテムの切換えは計画の段階で行うことも、作業後の実績入力で行うこともできます。これにより、使用アイテムの変更が生産の前に確定するケースと、作業中に現場の判断等で決定されるケース、いずれにも対応可能です。 また、元の使用予定数に対して全数を代替品で置き換えることも、一部数量を置換えることもできます。
また、TPiCSに入力された出荷実績データをERPや販売管理システムとの連係などに、転送用のテーブルが用意されており、データ入力と同時に自動書出テーブルにデータを自動追加され、TPiCSの更新データを把握することができます。2重のデータ転送を防ぐためチェックを行う場合、TPiCSのデータに更新が必要なことがあります。このとき、出荷実績テーブルに直接更新を行うとTPiCSの処理への影響確認が必要になりますが、自動書出テーブルであれば、TPiCSからはデータ追加のみため、容易に転送済みチェック項目の更新ができます。 以下の用途の連係にも使用していただけます。得意先とのEDIデータ取り込みや、内示データの取り込み 時間単位で機械の生産を調整する生産スケジューラとの連係 マシニングセンターから収集した実績データの取込み 実績収集のPOP端末やハンディターミナル、スマートデバイス、RFIDを使用した受入実績、作業実績連係 間接費を配賦集計した原価管理システムとの連係 ERPや販売管理システム、経理会計システムとの連係 発注承認を行うワークフローシステムとの連係。